今月、そして来月、行田と熊谷で 人形供養祭 を予定している。
すでにお問合せを多く頂いており、地域の皆様の関心の高さを伺い知ることができる。
人形供養祭は毎年、夏に開催しているので、回を重ねていくうちに需要も減るのではないか、という心配もあったが、むしろ反対に年々、持ち込む人形・ぬいぐるみが増えていくばかりだ。
ところで最近は、あちこちの葬儀場も人形供養を実施し始めている。
だが、その内容は簡略されていて、持ち込んできた人形等を「あずかる」に留まる。
山積みになった人形たちが、その後きちんと供養されたのか、正直疑問だ。
ただ持ち込む方も、それを了承しているのか、
ごみ袋に詰め込んだぬいぐるみを車から降ろすと、さっさと会場を後にする。
その姿は、残念ながら人形供養とは言えず、〝人形処分〟と言わざるえない。
当社はそのような葬儀業者や、お客様と一線をかすために3年前から有料化に変更した。
近隣の葬儀社は無料でやっているのに、有料にしたら非難されるのではないか、と思うだろうが、
実は有料化に踏み切るきっかけが数年前にあった。
無料で人形供養を承っていた頃、ある高齢の女性が人形を持ち込んできた。
祭壇に供え、線香をあげてもらったとき、さりげなく机上に紙で包んだお金を置いてくれた。
御礼を兼ねて理由を尋ねると、無料だと供養した気がしないからと言う。
100円でも供えるだけで、気分が違うというのだ。
その時に、人というもは対価を求めるのだと知った。
きちんと供養するという「価値」ために、お金という「対価」をだしたがるのだ。
経済学者が言っていた。
マーケティングとは売り手と買い手の間で行われる“価値”の“交換”プロセスである
単なる「モノやサービス」と「対価」が交換されるのではなく、
「価値」に対して「対価」が払われる・・・そのようなマーケティングのセオリーが通用する。
そして当社の人形供養祭は1体100円として供養料をあずかることにした。
そして僧侶の読経が始まるときには、持ち込んで来た方も参列し、焼香をしてもらっている。
なかには小さい女の子が母親と一緒に、可愛がっていたぬいぐるみに向かって、
懸命に手を合わせている姿も見受けられる。
そこには「今まで、ありがとう」という感謝の気持ちが醸し出されている。
思い出が詰まった人形やぬいぐるみたちへ、感謝の気持ちでお別れすることで、
供養祭が終わって帰るときの皆さんの顔は、すっきりとした安堵の表情に変わっている。
これは「人形」の供養だが、これが「人間」だったらと思うと
そこに葬儀を行う意義や意味、そして価値が浮かび上がってくる。

株式会社ヨコカワ 代表取締役 横川英士
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