行田の老舗書店・忍書房さんから
「行田」や「終活」を切り口に、おススメの本を紹介するコーナー。
今回は安西 水丸「ちいさな城下町」(文春文庫)税込680円
小さな城下町
「ぼくの城下町の好みは十万石あたりにある。そのくらいの城下町が、
一番それらしい雰囲気を今も残している」
「金よりは銀、源義経ではなく木曽義仲、織田信長や豊臣秀吉ではなく、
丹羽長秀や脇坂安治などに興味があった」という水丸さんの、町めぐりエッセイ集。
石高が大きすぎなければ、城址の保存も人為的に過ぎず、町全体の雰囲気もゆるくていい。
ご自身が描くイラストのように、どこか力の抜けた感じが好ましい。
村上市の項では、なまじっか復元された天守閣などない方がいい、
わずかな石垣から漂う、敗者の美学のようなものがたまらない、
といってたくせに、忍城では御三階櫓を「すごいのができたなあ」といって見上げている。
こういう、ノンシャランなところが水丸さんの真骨頂なんだと思う。
女ばかりの家庭に末っ子として生まれ、そのせいか足袋の行田に覚えがあった、という。
でも、大人になってから行田を思い出したのは、
銀座のお姉さんから「足袋は行田に限ります」と聞かされたからだった。
水丸さんは日芸を出て電通に入り、退社して渡米、
ニューヨークでデザイナーの修業をして、帰国して平凡社で仕事をしながらイラストを描き始める。
同僚嵐山光三郎の勧めで雑誌ガロに作品を発表し始めるのが
1970年代前半で、高校生だった僕はそれをむさぼるように読んだ。
その多くが私小説めいた感傷的なプライベートストーリーで、
本書でもそのテイストが存分に味わえる。
2014年に亡くなった水丸さんだが、生前取材で来店された折、
姉は「背の高い様子のいいひとが来たけど、何を書いてくださるのかしら」なんて言っていた。
ファンを自任していた僕は、地団太を踏む思いだった。
町めぐりのお供にご一読を。旅に出るきっかけを探している方もぜひどうぞ。
(文・忍書房 店主 大井達夫)

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