行田の老舗書店・忍書房さんから
「行田」や「終活」を切り口に、おススメの本を紹介するコーナー。
今回は山本 周五郎「髪かざり」(新潮文庫)税込594円

髪かざり

和田竜「のぼうの城」以降、忍城水攻めといえば成田長親と甲斐姫、
ということに相場が決まってしまった。
じゃあ長親甲斐姫は実在の人物なのかというと、これがよくわからない。
物語が依拠しているのは文化11(1814)年に成立した『成田記』で、
水攻め自体は天正18(1590年)のことだから、220年も経っている。
そもそも、上之の名主小沼十五郎が『成田記』を編纂した理由というのが、
「成田氏の後裔や臣下の末孫が、遠国より縁故をたよって尋ね来ることが多いが、
宝暦の火災により旧記が焼失してしまい、
事実不明な点が多いので考訂して記録を世に伝える」というもので、
この時点ですでによくわからなくなってしまっていたらしい。
山本周五郎は太平洋戦争中から終戦直後にかけて、
『日本婦道記』と題した短編を発表し続けた。
直木賞辞退作としても知られる金字塔だが、未曾有の非常時にあって、
古来、戦場の男たちを陰で支え続けてきた日本の妻や母たちの、
夫も気づかないところに表われる美質を掘り起こしたいとの願いが込められていた。
このなかに甲斐姫の登場しない忍城物語『笄堀(こうがいぼり)』がある。
主人公は氏長の妻真名女。
笄堀は地獄橋の近くにあったとされる実際の地名、
地獄橋は市役所の北喫茶店コロラドの南、
行田外科病院があったあたりに石碑が立っている。
この話には長親甲斐姫のような才能は登場しない。
3万の兵に対し、城にいるのは3百の兵と老人婦女子。まさに、絶体絶命なのである。
この小説、昭和20年に「荒姫さま」という題名で東宝から映画化(原節子、黒澤明)されているらしい。
ぜひぜひおススメします。(文・忍書房 店主 大井達夫)

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